- 103万円の壁ってなに?
- 103万円を超えないようにするには?
- 大学生の収入が103万超えてしまったらどうなるの?
大学生のみなさんは「103万円の壁」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
しかし「103万円の壁」と聞いても具体的にどのようなことかわかっていない人も多いと思います。
そこで今回は、103万円の壁とは一体なんなのかについて解説していきます。
私自身も、去年アルバイトで103万円を超えてしまいそうだったので、勉強しました!
- 大学生が気にする「103万円の壁」とは?
- 103万円を超えないようにする2つの方法
- 大学生がもし103万円以上の年収を稼いだら税金はどうなる?
これらについて解説していくので、103万円の壁がどのようなものかを知りたい大学生はぜひ最後までご覧ください。
この記事を監修した人
ソウタ|南山大学2年|海外6年
学生団体副代表|内閣府 世界青年の船 32期 日本代表
これまでに8種のアルバイトを経験
現在はライターとして活動中
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大学生が気にする「103万円の壁」とは一体?
結論、「103万円の壁」とは所得税の壁のことを指します。
言い換えると年収が103万円を上回ると、所得税がかかってきます。
日本では、年収が103万円以下の人からは税金を取らないように法律でなっています。
よりわかりやすいように以下の図で解説します。
基本控除額 | 48万円 |
給与所得控除額 | 55万円 |
合計 | 103万円 |
基本控除額と給与所得控除額の合計が103万円ということから「103万円の壁」という言葉ができています。
要点を以下にまとめます。
<103万円の壁>
- 年収103万以上になると、所得税がかかる
- 基本控除48万円、給与所得控除55万円 合計103万円
基本控除額と給与所得控除額について以下で解説していきます。
基本控除額とは?
基本控除額とは所得税など納税者の所得から一律で差し引かれる所得控除の1つです。
基本控除とは原則すべての納税者に適応される控除となります。
控除とは「差し引く」という意味で、所得控除とは所得から一定の金額を差し引くという意味となります。
要点を以下にまとめます。
<基礎控除額>
- 納税者から一律で差し引かれる控除
- 控除とは一定の金額を差し引くことを指す
給与所得控除額とは?
給与所得控除とは、アルバイトやパート、会社員などの給与を会社からもらっている所得者に適用される控除です。
大学生のみなさんであれば、アルバイトをしている人がほとんどだと思うので、給与所得控除を受けることができます。
個人事業主として活動している大学生はこれを受けることはできません。
要点を以下にまとめます。
<給与所得控除額とは?>
- アルバイトやパート、会社員などの給料を会社からもらっている所得者に適用される控除
- 個人事業主は給与所得控除を受けることはできない
大学生が103万円を超えないようにする2つの方法
大学生のみなさんは103万円を超えないようにアルバイトをしますよね?
実際に大学生のみなさんは、103万円を超えないようにするにはどのようなことをすれば良いのかを解説していきます。
私自身も103万円を超えないようにこれから紹介する2つの方法を実践していました!
大学生が103万円を超えないようにする2つの方法を以下にまとめます。
<大学生が103万円を超えないようにする2つの方法>
- 1ヶ月あたりの給料は8万円以内に!
- バイト先に103万円を超えたくないと意志を伝える
この2つについて順に解説します。
1ヶ月あたりの給料は8万円以内に!
1ヶ月の給料は8万円以内に抑えるようにしましょう!
103万円÷12ヶ月を計算すると1ヶ月あたり約8.5万円となります。
月に8.5万円稼いでもいいのですが、大学生は長期休みの時にガッツリ稼ぐ人も多いと思います。
少し余裕を持たせて1ヶ月に稼ぐ金額を8万円と意識しましょう!
要点を以下にまとめます。
- 「1ヶ月に稼ぐのは8万円まで」を意識する
- 長期休みは普段より少し多く稼いでいい
バイト先に103万円を超えたくないと意志を伝える
アルバイト先に103万円を超えたくないと意志を伝えましょう!
多くの場合、アルバイト先に伝えることにより理解をしてもらえることがほとんどです。
103万円を超えずに働きたい意志はアルバイトで働かしてもらえるようになってから伝えるようにしましょう。
アルバイトを始める前に伝えると働かしてもらえない可能性も多少は出てきます。
私自身、103万円を超えそうになってしまったため、12月の給料を1月に振り込んでいただくようお願いしました!
要点を以下にまとめます。
- アルバイト先に103万円を超えたくない意志を伝える
- アルバイト先で働かせてもらえるようになってから伝える
- 12月の給料をもらったら103万円を超えてしまう場合、翌年の1月に振り込めないか相談する
大学生がもし103万円以上の年収を稼いだら税金はどうなる?
大学生にとって万が一103万円を超えてしまった場合、何が起こるのでしょうか?
実際に、103万円を超えてしまうとどうなってしまうのかを解説していきたいと思います。
年収が103万円を超えてしまった場合どうなるかを以下にまとめます。
<年収が103万円を超えてしまった場合>
- 103万円を超えた分に課税がされる
- 親の税金が増える
この2つについて解説していきます。
103万円を超えた分に課税がされる
結論、103万円以上の年収を稼ぐと税金がかかってきます。
103万円を超えた金額から5%が所得税として税金がかかってきます。
例えば、105万円を1年で稼いだとすると103万円を超過してしまった2万円の5%。1000円が12月もしくは1月の給料から所得税として引かれます。
また、値段に地域差はありますが100万円を超えると1万円程度、住民税がかかってきます。
要点を以下にまとめます。
- 年収が103万を超えた額に所得税がかかってくる
- 年収が100万円を超えた時点で住民税がかかってくる
親(扶養者)の税金が増える
結論、103万円以上を稼いでしまうと親の税金が増えてしまいます。
*扶養とは*
扶養者とは親族から経済的な援助を受けることを指します。
扶養には「所得税と社会保険の扶養」と「社会保険のみに関する扶養」の2つがあります。
それぞれに超えてはいけない収入額が決まっています!
自分の収入が増えても、家族の収入が大きく減ってしまいます。
親の年収別に大学生がもし年収が103万円を超えてしまった場合どれくらい親の税金が増えるのか見てみましょう!
扶養あり | 扶養なし | 扶養あり | 扶養なし | ||
親の年収 | 500万円 | 500万円 | 親の年収 | 800万円 | 800万円 |
所得税 | 8.5万円 | 14万円 | 所得税 | 33万円 | 46万円 |
住民税 | 20万円 | 24万円 | 住民税 | 41万円 | 45万円 |
税総額 | 28.5万円 | 38万円 | 税総額 | 74万円 | 91万円 |
差 | 9.5万円 | 差 | 17万円 |
親の年収が500万円の場合、大学生が年収103万円を少しでも超えてしまうと9.5万円多く親は支払うことになります。
親の年収が800万円の場合、17万円も多く納税する必要が出てきます。
年収が103万円を超えてしまうとの親の税金が跳ね上がるので、103万円以上稼いでいいかは親に確認するようにしましょう!
要点を以下にまとめます。
- 扶養とは家族から経済的な援助を受けている状態
- 家族の収入が減ってしまう
大学生が103万円以上稼ぎ、税金がかからない方法
大学生が103万円以上稼ぎ、税金がかからない方法が存在します。
これまで、税金がかからず稼ぐのが103万円までならと解説しましたが実は嘘です。
学生で且つ勤労学生控除の対象となれば、27万円の控除が加わり130万円までなら所得税はかからず稼ぐことができます。
しかし、先ほども説明したように親の扶養からは外れてしまいますので、家族にかかる税金の負担が重くなってきてしまします。
要点を以下にまとめます。
- 大学生であれば130万円までは所得税はかからない
- 扶養から外れてしまい結果的に家族の税金が増えてしまう
個人事業主の場合、65万円の控除を受けることが可能です。
それでも控除の枠を超えてしまう場合は、経費を計上して調整することになります。
詳しくは、個人事業主の節税対策|経費を増やして税金を減らす11の方法の記事より確認してみてください!
こちらの記事では、大学生が最短で100万円を貯金する方法について解説しているので、ぜひご覧ください!
まとめ:103万円を気にしておく!
今回は大学生が1度は耳にしたことがある「103万円の壁」について解説しましました!
この記事を読んで、103万円を超えると恐ろしいということがわかったのではないでしょうか?
<まとめ>
- 大学生が気にする「103万円の壁」とは一体?
- 大学生が103万円を超えないようにする2つの方法
- 大学生がもし103万円以上の年収を稼いだら税金はどうなる?
- 大学生が103万円以上稼ぎ、税金がかからない方法
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